ミステリーは止まらない〜鎌倉・由奈伝説〜

1.由奈と遥

 

第8話

Writer:立川ナツキ

 

 

 タンポポ

 

 ヨウとユナは、中に入ると、窓側の席に座った。

 ウェイトレスにコーヒー2つたのんだ。

 

  ヨウは水を一口飲むと

  「あっ、そうだ。これやるよ。」

 

  ヨウは小さな袋をユナにやった。

 

ユナ「何、これ。」

ヨウ「ま、あけてみろよ」

 

  ユナは袋をあけた。中には、さっき欲しがってたピアスが入ってた。

 

ユナ「ホントに、これもらってもいいの?」

ヨウ「いいよ。つきあってくれたお礼」

ユナ「ありがとう。大学決まった?」

ヨウ「まだ。ユナは?」

ユナ「一応ね、決めてるんだけどね、がんばらないとダメなんだ。」

 

  そこでユナはちょっと笑って

 

ユナ「それと、早く立ち直らないとダメだし、それには時間がもう少し

   必要だしね」

 

 ユナはふっと外を見ると、浅井が歩いていた。

 それも女性をつれて歩いていた。

 が、ユナには気がつかず通り過ぎていった。

 

 

 

 

 


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