ミステリーは止まらない〜鎌倉・由奈伝説〜

1.由奈と遥

 

第7話

Writer:立川ナツキ

 

 

放課後

 

ユナ「ふぅー、やっと授業おわった。」

ヨウ「なっ、ユナ、これからひまか。」

 

 ヨウが声をかけてきた。

 

ユナ「うん、ひまだけど、何。」

ヨウ「おごるからさ、買い物つきあってくれないか。」

ユナ「ホント、何でもおごってくれるの。」

ヨウ「おごるって。なぁ、何かあったのか、最近。」

 

 不意にヨウがいった。

 

ユナ「何で。」

ヨウ「再開したときより、元気ないからさ。」

ユナ「そんなことないよ。元気してるよ。で、どこで買い物するわけ。」

ヨウ「なら、いいけどさ。後ろにのってくか。」

ユナ「うん」

 

 ヨウとユナは学校から出た。

 ヨウは自転車置き場から、自転車に乗って、ユナの前でとまった。

 

ヨウ「さて、のれよ。」

ユナ「うん。」

 

 ユナは自転車の後ろに乗った。

 

ヨウ「大丈夫か。出発するぞ」

 

 『sofuto』という店についた。

 ここは、洋服やアクセサリーを売っている店である。

 

ユナ「ね、ここで何買うわけ。」

ヨウ「ほらっ、もうすぐ姉貴の誕生日だろ。選んで欲しくてさ、お前に。」

ユナ「そうだよね、忘れてた。エイコ姉の誕生日だったよね。」

ヨウ「いいかな、選んでもらって」

ユナ「いいよ。ほら入ろうよ。」

 

ユナとヨウは店に入った。

 

 

 最初はアクセサリーの所にいった。

 

ユナ「ねっ、これがいいんじゃない」

 

 いるかのイヤリングをヨウに見せた。

 

ヨウ「そうだな。」

ユナ「あっ、これいいな。」

ヨウ「どれ」

 

 ユナはブルートパーズのピアスをさした。

 

ヨウ「ほしいのか」

ユナ「ほしいけど、金がないから。それに、これもあるし」

 

 ユナはネックレスのトパーズを見せる。

 

ヨウ「買ってやるよ。そんなにほしいなら。」

ユナ「いいよ、別に無理しなくても」

 ユナはそっけなくいい、他のを見た。

 

結局、いるかのイヤリングとお花の中心に赤が入っているピアスを

ヨウの姉、エイコへのプレゼントにした。

 

 

 

ヨウ「タンポポでケーキ食べてくか。」

 

 ヨウは店を出るとそういった。

ユナ「そうね。ケーキはいい。コーヒーはのむ。」

ヨウ「わかった。ごめんな、今日はつきあわせて」

ユナ「別にいいよ、喜んでくれるといいな。エイコ姉。」

ヨウ「そうだな」

 

 

 

 

 


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