ミステリーは止まらない〜鎌倉・由奈伝説〜

3.解けない謎

 

第18話

Writer:星野さゆる

 

 

 

 

 ピンポーン

 

由奈「はーい、どなた?」

 

 明るい声で玄関にあらわれた由奈に、リカは驚いた。

 

リカ「私だけど・・・」

多恵子「私もきちゃったよぉー!」

由奈「多恵ちゃんも来てくれたの?うれしー。

   私、久し振りにケーキ焼いてたのよぉ。ふたりとも食べてってね。」

 

 多恵子は小声でリカに話しかけた。

 

多恵子「ちょっとぉ・・・リカ・・・どうする?」

 

 こんなテンションの高い由奈、はじめて見るなぁ。

 リカの話とは全然違うし・・・

 

由奈「ふたりとも早くあがって。」

 

 由奈にせかされるようにして、ふたりは茶の間へと歩いた。

 

リカ「由奈、今日は話があって来たの。」

 

 リカは神妙な面持ちで話を切り出した。

 

由奈「何?あっ、お茶は何がいい?」

 

 3人は茶の間で向かい合うように座っていた。

 

多恵子「何でもいいよ。ねぇ、由奈。まじめに聞いて!!」

 

 多恵子は身を乗り出すようにして言った。

 

由奈「わかった。」

 

 由奈は立ち上がろうとついた手を引っ込めた。

 

 

 

 

 


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