ミステリーは止まらない〜鎌倉・由奈伝説〜

1.由奈と遥

 

第2話

Writer:星野さゆる

 

 

 

 

 私の名前は高岡由奈。

 現在高校3年生、18歳。

 家族は20歳(はたち)の姉・理奈と母・真奈実,父・秋生の4人。

 今日は高1の時からの親友の智菜と大好きなオードリーの映画を見に来ている。

 

 今年の夏休み特別企画で、7月から週がわりでオードリー出演全作品を

公開予定になっている。「ローマの休日」に皮切りにはじまった上映。

 今週は「ティファニーで朝食を」が上映されている。

 

智菜「何度見ても感動・・・ぐすん・・・オードリーかわいいし・・・・・・」

由奈「ホントにオードリーかわいいよね。あ〜ぁ、私もあんな風に素敵な恋をして

みたいなぁ。」

智菜「私も・・・」

 

 

 映画が終わって喫茶店に入った私たちは、窓際の席に陣取って話をしていた。

 私がほおずえをついてぼぉーっとしながら外を眺めると、

 自転車に乗った少年たちが通り過ぎていく。

 その中にどこかで見かけた顔があった。

 

由奈「あっ!!」

智菜「どうかしたの?」

由奈「ごめん、先帰るわ。」

智菜「えーっ。買物つきあってくれるって・・・」

由奈「悪いけど今度にしてぇ。ごめん。」

 

 由奈は右手だけ顔の前に持ってきてウィンクし、コーヒー代を置いて店から

 走り出た。

 

智菜「もうっ!由奈ったら・・・」

 

 

 

 

 


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