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Anniversary


記念日1:ひまわりの季節(とき) 4



「これでよしっ!何して遊ぶかい?よう君」
「あのね、『おしろ』つくるのー。あの子もいっしょに。」

 そういって、オレはすぐそばに立っていた彼女を指差した。

「あら、かわいいお嬢ちゃんだこと。お嬢ちゃんもいっしょに遊んでくれるの?」
「うん、ゆな『おしろ』大好きなの!」

オレと彼女は『おしろ』作りに熱中した。





「わーっ、できたぁ。今まででいちばんおおきい『おしろ』だよぉ!」
「ぼくも、こんなにおおきいのつくったのはじめて。次はブランコであそばない?」
「うんっ、ゆなものるー。」

 ブランコに乗りながらオレたちは話をした。

「ゆなちゃんっていうの?」
「うんっ。」
「ゆなちゃんってかわいい名前だね。」
「ありがとー。」
「ぼくは『よう』っていうの。」
「へー。ようくんっていうんだー。」





「ね、あのお花なんて名前か知ってる?」

 彼女は突然、真向かいの花壇を指さした。

「ゆなはね、知ってるよ。『ひまわり』ってゆーの。  ゆなの誕生日にいっつも咲いてる花なんだって。」

 もうすぐおたんじょう日なのかな、ゆなちゃん・・・

「へー。ゆなちゃんおたんじょう日いつなの?」
「あしただよ。ゆな、明日3才になるんだ。あしたからおねえちゃんになるんだぁー。
 それにね、あしたはママがケーキ作ってくれるのぉ☆」

































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